アサーションをチェック!
2007年 10月 31日
アサインされるまでの間、勉強したことを振り返ってきましたが…
当時のことは、全部振り返り終わりました。
ということで、今週からは火曜日も金曜日と同じように、
最近起こったネタでつぶやきたいと思います。
とはいえ私はまだまだソックス勉強中の身。
なので、ソックス関連の勉強ネタは、
今後もどんどんつぶやいていきたいと思います♪
これからもよろしくお願いします☆
さて、この流れに乗って、今日私がお勉強したネタを一つ。
それは、アサーションの付け方です。
アサーションとは、
『正しい財務情報を作成するために、必要な条件』
のことです。
財務諸表に対する不正や誤謬を防ぐための内部統制が
適切に整備・運用されているのか?ということを
監査する観点になります。
日本公認会計士協会の定義としては、
アサーションの一般的な要素として、以下の6点があります。
・実在性
・網羅性
・権利と義務の帰属
・評価の妥当性
・期間配分の適正性
・表示の妥当性
これだけだとちょっとイメージしづらいですが、要は
「その取引、ほんとにあったの??(実在性)」とか、
「正しい勘定科目を財務諸表に書いてる?(表示の妥当性」
という意味で、6つのポイントについて何も問題のない
財務諸表は、内容が正しいよね!と言うことができます。
なので、識別したリスクに対して
どのアサーションが当てはまるか考えると、
どんなコントロールが必要かを考えることもできます。
例えば、
「実在性」を脅かすリスクはあるけど、
「実在性」が証明されるためのコントロールもちゃんとあるから大丈夫!
となるわけです。
こちらに、それぞれのアサーションの具体例がのっています。
→http://www.kpmg.or.jp/resources/keywords/assertion.html
さて、文書化をする際に、これらのアサーションに
チェックしていくわけなんですが、これが何とも微妙です。
以前、私たちチェンジの新人で三点セットを作った時に
みんなで悩んだのが 、
「アサーションつけすぎ?かなぁ・・」
とか、他の人のアサーションのチェック具合を見て、
「えっ??このリスクにこのアサーションつけるの??なんでー」
とかです。
アサーションについての勉強もして、メンバーと認識合わせをしても、
上記のようなことは起こりました。
結局その時は、
アサーションは個人の主観で付けるものだからしょうがない
という結論に至りましたが…。
しかしこの状況に、本日ある一つの解答が!!
それは、
『アサーションの付けすぎは、NG』
というものです。
理由は、上にも書きましたが
アサーションにチェックをつけるということ=
アサーションに対応するコントロールが必要とされるから、です。
このポイントが、監査法人による監査の際に重要となってきます。
なぜなら監査法人は、アサーションの観点で監査をするため、
アサーションにチェックがあるのに、対応するコントロールがないと、
あれ??と思われてしまうのです。
そうなると、対応するコントロールを追加しなければいけないことになる
可能性もあるそうなんです。
もちろん、あるべきコントロールがないからと言って
アサーションを付けないのはNGですが、
かといって手当たり次第チェックして、
必要以上のコントロールが溢れる状態というのも、嬉しくないことですもんね…
なんか目の前の霧が晴れた感じでしたー!!
アサーションにチェックをしていて、どれもこれも当てはまる気がする…
と悩んだ時に、そういう視点で見直してみるのもいいかもしれないです。
by sox_change | 2007-10-31 01:57 | ・SOX法マメ知識